【丹沢 大山】日帰り(初~中級者向き)

No.6【丹沢 大山】日帰り(初~中級者向き)
~~春が来たら相模湾を見下ろすパワースポットへ。下山後は露天風呂と秘伝味噌だれ「ボタン鍋」を!~~

◆紹介コース:標準5時間30分~6時間30分、水平移動距離:約11.3m 積算標高差:上り約1,222m、下り約1,450m
 伊勢原駅⇒大山ケーブルバス停→大山寺→阿夫利神社→大山→唐沢峠→不動尻→山神隧道→広沢寺温泉(玉翠楼)→広沢寺温泉入口バス停⇒本厚木駅
※1日、数本、旅館の前までくるバス便がある。厚木バスセンター行きと書かれているが本厚木駅前のことだ。
◆温トレのグレーディング:
 コース:★★★☆☆
 難易度:★★☆☆☆
 温泉魅力度:★★★☆☆
◆百名山データ:【大山】日本三百名山、花の百名山、関東百名山、日本百低山
 ※ http://100meizan.org で検索可能。

◆温泉:廣澤寺(こうたくじ)温泉 元湯 玉翠楼  日帰り入浴可。日帰りは露天風呂のみ。女性風呂は露天の総漆塗り檜風呂。
 [泉質]強アルカリ性冷鉱泉
 [効能]神経痛、筋肉痛、関節痛など
 [源泉温度]24℃ 
 一般社団法人日本温泉協会会員
◆ベストシーズン:4月~12月上旬。
 冬場の登山道はアイスバーンになっている所がある。軽アイゼン、またはチェーンスパイクが必要。
◆危険個所
 大山山頂から唐沢峠にかけて1箇所だけ両側が崩れた尾根を横断する。冬場はアイスバーンとなる箇所も多く、軽アイゼン、チェーンスパイクは必ず持って行くこと。以前、年末に歩いた時は不動尻から山神隧道間の林道も凍っていた。
◆コース紹介
 丹沢の東側に位置し、江戸時代から大山詣でとして栄えた。都内からもよく見える。今回は大山山頂から一般ルートからちょっと外れ、登山者が少ない広沢寺温泉への下山ルートを紹介。
小田急線伊勢原駅北口からのバスに乗車。バスは頻繁に出ているのであまり時間は気にしなくてもいい。約30分乗車で終点の「大山ケーブル」バス停の到着。バス停前からいきなりの急な坂を登ることになる。江戸時代、富士講が流行った当時、まずは高尾山に登り、富士山に登り、その帰りに大山に詣でてから大山街道を歩いて江戸に戻ったとか。今でも表参道にはお土産屋、湯豆腐屋、大山講たちが宿泊する宿坊が幾つもある。今回はケーブルには乗らずに急な坂を大山寺を経てケーブル終点の阿夫利神社へ約1時間をかけて登る。男坂ルート、女坂ルートの両方があるがどちらもかなりの急坂。阿夫利神社に着くとケーブルカーに乗ってきた観光客で賑わっていることで少し興ざめするかもしれない(笑)
ここからは相模湾が見渡せるので小休止を。ここから本格的な登山道となる。大きな杉の中を大きなゴツゴツとした岩を避けながら登る。山頂まで約1時間20分。途中、ヤビツ峠への分岐の道があるがそこから富士山を眺めることが出来る。表参道には石碑であり、この分岐が二十五丁目と刻まれている。やがて山頂に到着。山頂はあまり広くはない割に多くの登山者が押し寄せるので昼食時はかなりの人出。すぐ裏に下ったところにも平らなスペースがあり、相模湾は一望できないがこちらの方がいつも空いている。大山は東京方面からも眺められる通り、山頂からは逆に東京都心、高尾山、奥多摩、奥秩父などが眺められる。
下山はいきなり急な階段を下りることろからスタート。20分程下ると阿夫利神社へ戻れる分岐となるが尾根を外れて左のルートへ。まだまだ木の階段が続く道。やがて穏やかな草原のところを過ぎると痩せ尾根を通過する。両側が切れ落ちているため、鎖が張られているが集中して歩きたいところがしばらく続く。やがて古い東屋を過ぎると唐沢峠に。ここからは植林された杉の林を下る。下りきった沢沿いのところが不動尻。ここから広沢寺温泉まで約4kmの林道歩きとなる。途中に山神隧道と呼ばてるトンネルがある。このトンネルを抜けるとき自分の指先さえ見えない真っ暗な闇の中を歩き、ゾッとするような寒気を感じた。後でネットで調べたら心霊スポットとして有名なところだとか。。翌年の春に通った時には何故か明るいトンネルで何ともなく、その差が大きく今度は狐につままれたような気分になった。
山神隧道から約30分で広沢寺温泉玉翠楼に到着。ここは昭和初期に小田急線が開通した当時からの温泉で山鯨と呼ばれた「ぼたん鍋」が有名な旅館だ。子供の頃に電車の額面広告に「獲ってきて食わせる山鯨」的なコピーが書かれた広告が子供心に記憶に残っているがこの旅館だったのか解らない。しかし館内にはいくつもの猪の剥製が飾られていることからも昔は猟師が獲って来て食べさせていた事は事実なんであろう。温泉は24°の鉱泉だか気持ちの良い露天風呂だ。春には露天風呂の脇にある梅が咲く。女性風呂はとてもユニークで樹齢二千年の古代檜に総漆塗りを何度も重ね塗りをしたものだそう。
料理とお風呂がセットになった猪鍋定食5、000円がおすすめ。
※僕が大山に登ったのは2015年の5月が最後です。交通機関、登山道の状況、温泉入浴などの最新情報は各自で確認をお願いします。

一般社団法人 日本百名山協会 事務局長・温トレ・マスター 加藤洋

#日本三百名山 #関東百名山 #花の百名山 #日本百低山 #日本百名山協会
#丹沢 #大山 #関東ふれあいの道 #玉翠楼
#七沢寺温泉  #温泉トレッキング #温トレ

 
  • instagram

  •